推薦の言葉

通信講座「会議録作成講座~「気づく力」を備えるために~」を推薦します

            元全国都道府県議会議長会議事調査部長 野村  稔

 このたび、社団法人日本速記協会において、「会議録作成のための通信講座~「気づく力」を備えるために~」と題する通信講座が試行されるとのことです。 

 昨年、同協会は「発言記録作成標準」を発刊しました。これは、会員である速記者が中心になってまとめたもので、会議録作成者が守るべき職業倫理や、技術面としての整文、原稿作成の作業工程、速記料金の積算根拠など、会議録を作成する上で最低限守るべき基準を示した内容となっています。
 
 そのうち、作成上の技術に関しては、速記協会主催の全国議事記録議事運営事務研修会のプログラムに「校閲体験(講習)」として取り入れ、その普及に努めていますが、幸い受講の皆さんの評判もよく、全国各地で開催してほしいとの要望も寄せられていると聞き及んでおります。

 こうした声も酌み入れ、この通信講座では、議会事務局職員の方を対象に、「発言記録作成標準」に盛り込まれた内容を実際の会議録作成の場で生かしていけるようにとの趣旨で、より詳細な内容で作成されたテキストを使って、通信添削の形で行われるとのことです。

 地方自治法に定められた会議録の重要性と役割については改めて申すまでもありませんが、今、地方議会において速記職員は稀有な存在となり、会議録作成のほとんどが外部委託で行われています。また、会議録担当職員も、人事ローテーションにより数年で他の部署に異動するため、会議録作成上の技術の蓄積や伝承は十分なされておらず、疑問が生じた場合でも、周りに適切な回答をしてくれる先輩がいないというのが多くの自治体の現状ではないでしょうか。会議録の質の維持や作業効率の面でも大きな課題となっています。

 日本速記協会が実施するこの通信講座は、まさに時宜を得たものであり、会議録作成のプロがテキストを作成し、添削指導やスクーリング、質疑応答などを行うこの通信講座によって、多くの自治体が会議録作成のノウハウを学ばれることを期待いたします。

                       平成20年4月1日